耐震シェルターとは、地震で住宅が倒壊しても寝室や睡眠スペースを守ってくれる装置です。既存の住宅内に設置することができ、住みながらの工事や、耐震改修工事に比べて短期間での設置も可能です。能登半島地震の影響もあり、注目度が高まっています。耐震改修化率が伸び悩む中、耐震シェルターの採用を推奨している自治体もあるようです。
日経MJ(2024年3月6日)に「注目の一品」として、「避難用シェルターハウス『家族の守り箱』」という記事がありました。シャワー、ミニキッチン、トイレも備えたワンルーム型で避難施設として必要なものを備えていると紹介されています(発売元:コンクレタス)。100mmの断熱材、木製サッシ(トリプルガラス)など性能も押さえた商品のようです。
また、業界紙(リフォーム産業新聞2021年5月3日号)には、「耐震シェルターレスキュールーム」という商品が記事として取り上げられています。
「一部屋を鉄骨で補強することで、家全体の耐震性が向上するものだ。地震の際は、特に安全な一部屋に逃げ込む避難シェルターの役割を果たす。家全体の耐震補強工事に比べ、工事日数は7~10日と少なく、施主の負担を減らせる。全面的な耐震補強工事には1000万円ほどかかるケースもある。だが「耐震シェルターレスキュールーム」の平均価格は、4畳半の部屋で約350万円、8畳だと約500万円だ。耐震リフォームの4件に1件の割合で施工している。」(関西工務店)
耐震意識が増している今、改めてシェルターも選択肢の一つとなりそうです。
※上記イラスト:リフォーム産業新聞(2021年5月3日)より