気密とは「部屋と外側とで空気が出入りしないように、すきまなく密閉された状態」を言います。人によっては、セーターを着ている状態が断熱で、気密のことを、その上にウィンドブレーカーを着ている状態に喩える方がいます。また、セーターを着ていて、その上にウィンドブレーカーを着ていてもチャックを開けた状態は気密性が低いと喩える方もいます。
量より質(快適、社会的意義)へという流れの中、まだ注目されるのは断熱性能で新築に比べて、リノベーションでは気密が後まわしになりがちです。断熱も大切ですが、暖かく、耐久性のある家にするために断熱と気密をセットにすべきである旨、こだわり工務店がそれぞれの地域でメッセージを発信しています。断熱気密をセットで考えることで、はじめて換気・空調も機能すると識者が指摘しています。
気密を表す数値としてC値があり、家全体にどのくらい隙間があるかを表す指標になります。築古戸建住宅の場合、C値測定不能というレベルの家もあるようです。
リノベーションで気密測定まで行う会社はごくわずかですが「冬暖かく、夏涼しい」「家じゅう、どの場所も同じ室温=温度ムラがない」を追求するなら、気密施工に対する考え方も確認しながら、リノベーションの依頼先を探していただくことをおすすめします。
※写真:筆者撮影
※関連動画はこちら(気密処理や気密測定の様子をご覧いただけます)