既存の建物に新たに付け加えて、より大きく建築することを言います。
多い年は2万件、直近約1万件増築があるという国のデータもあります。ただ、都市部ではギリギリの面積で家が建っていることも多く、郊外、地方を中心に広まっています。
メリットはもちろん、居住スペースが広くなることです。建て替えるよりも、部分的に増築するほうがはるかにコストを押さえることができます。
注意点としては既存の建物と増築部分で重心、強度が違うため、そうしたことにも配慮する必要があります。また、様々規制により、増築に制限がかかるケースもあり、その点をクリアすることが条件です。サンルームの設置も同様に規制の対象です。
建てられる面積を決めるのは、家の建っている土地の「建ぺい率」と「容積率」によって決まります。
建ぺい率とは「敷地面積のうち、建物を建てられる面積(建築面積)の割合」のことで、容積率は「敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合」のことです。
増築の場合には、10平方メートル未満でもこれらの条件をすべてクリアするプランでなくてはなりません。けんぺい率、容積率は、自分でわからない場合でも住所を工務店さんやリノベーション会社さんに伝えると確認してくれたりします。
防火地域、準防火地域のような特定地域は10平方メートル未満でも申請が必要ですが、そのあたりも確認に慣れている会社さんだとすぐにアドバイスしてもらえます。
法的な観点、接合部分、家全体のバランスなど構造面での充分な建築知識がある会社に相談されることが理想です。
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