壁(面)で建物を支える枠組壁工法。壁や床などによる面構造であることが大きな特徴です。サイズが約2インチ×約4インチなどの木材を組んで枠組をつくります。北米で生まれた工法ですが、1960年台から日本でも建てられるようになり、ツーバイフォーを主体とするハウスメーカー、工務店が広く存在します。ちなみに使用される木材の大半が北米産のため、ウッドショック(木材価格高騰)の際は多大な影響を受けたとiいう声を各地で聞きました。
新築の現場では建築パネルの組み立て作業による時間短縮という効果が見込めますがリノベーションでは、前述の通り、面で支えるため、耐力上の問題で窓を広げたり、間取りを変更したりといった際に、判断の難易度が高いと言われています。
ツーバイフォー工法の建物のリノベーション実績を持つ会社は、ツーバイフォー工法のルールに沿って、面に対する判断に長けていたり、外部設計事務所などに構造計算で確認しながら対応しています。
ツーバイフォー工法の建物は耐震や断熱、気密性が一定レベルで確保されているという考えのもと、リノベーション工事の区分が限定される分、コストを抑えることができるという見解の会社も存在します。一方で、ツーバイフォー工法の建物に対するリノベーションは知見がなくお断りする会社も少なくありません。