著者の専門分野は建築環境工学で住宅のエネルギー消費全般を研究。健康、快適なエコハウスの実現と普及に向けて、技術、設計手法の開発に取り組まれています。
本書も「暖かく涼しい健康・快適な暮らし」を「いつまでも最小のエネルギーコスト」で「すべての人」に届けることと施主目線で書かれてあります。
(一部抜粋)
・建て主みんながしっかり勉強して、エコハウスを確実に建ててくれる設計者、施工者を見つけ出す努力が不可欠
・つくり手に家づくりへの情熱があり、常に最新技術を学び続けているかどうかが事業者選びの重要ポイント
・テレビで宣伝しているハウスメーカーのほうが高性能に見えるが彼らは大量生産に最適化されており、物件ごとの仕様変更が困難なので性能競争で必ずしも有利ではない
第6章 冬の備えの中で「内窓は断熱リフォームの第一候補、コスパ抜群」「まずは窓・床から」が断熱リフォームの定石等々、既存住宅に関する記述も盛り込まれています。
新築に限らず、リノベで快適で健康な暮らしを実現したいという方におすすめです。