「安全」と「安心」の違いを知っている、説明できるという方はどのくらいいるでしょうか。
私が「安全」と「安心」の違いについて知ったのは「生き抜くための地震学」(鎌田浩毅著)がきっかけです。
(以下本文から一部抜粋)
「安全と安心という言葉はよく対になって使われています。安全と安心の国づくり、安全と安心の地域ネットワークなどです。しかし安全と安心は同じ尺度で測れません。「安全」はどちらかと言えば客観的な尺度で測ることができます。一方、「安心」はかなり主観的な価値観によって決められます。
上記のように「安全」には基準があり、客観的な判断という意味合いがあります。一方で「安心」には基準、根拠がなく、主観的な意味合いが強くなります。
リノベーションにおける「安全」の一つの基準が性能数値です。断熱改修ならUA値、耐震補強なら上部構造評点が該当します。
安全
・基準が明確
・建築のプロが根拠をもとに判断
・客観的な判断(数字)
安心
・基準ではない
・エンドユーザーが判断(人それぞれの感じ方)
・主観的な価値観
数字は目的ではありませんし、数字がすべてではありませんが、判断基準の一つと言えるでしょう。リベーションをするなら、数字を提示できる会社にご相談ください。