家電量販店とは、テレビ、パソコン、冷蔵庫、エアコンなど家電を大量仕入れ、大量販売する大規模な小売業のことを言います。
家電は成熟・飽和と言われて久しい業界で、ヤマダデンキやエディオン等有力家電量販店はリフォーム市場へと領域を拡大してきた経緯があります。近年、積極的な店舗展開や国の補助金や太陽光発電の需要増も件数を伸ばしているようです。
大量仕入れできれば価格交渉力が高まりますので、住設機器をお求めやすい価格で提供できるという強みがありますが、どちらかというと取り扱いメーカーは限られている傾向です。
中心となる工事は母体である家電の延長線上ということもあり、単品工事中心の展開です。
・各社の平均リフォーム工事価格(売上を件数で割った単価)
ヤマダデンキ=20~30万円
エディオン=40~50万円
※参考:リフォーム産業新聞2023年度リフォーム売上ランキング
ローン活用も重視し、トータル費用でなく月々費用で割安感を訴求するのも特徴の一つです。単にキッチンを交換する、システムバスを交換するという方で、特にメーカーもこだわらないという方には依頼先として候補の一つかもしれません。
リノベーションのような、構造がからんでくる改修には不向きと言えるでしょう。
※写真:筆者撮影(某家電量販店の売り場にて)